マルケってどんなところ?

どこまでも広がる丘、小さな村々の佇まい、アドレア海からの風・・・

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中部イタリア、アペニン山脈のすそから広がる豊かで美しい丘陵地帯とおだやかな風と波に包まれたアドレア海。山、丘、海の恵みをまるごと味わえ、楽しめるのがここマルケ州の魅力です。マルケ州唯一の世界遺産、画家ラファエッロの故郷ウルビーノ。そこで花開いたルネッサンス芸術文化を中心に、モンテフェルトロと呼ばれる近郊一帯にある中世の町や村は長い歴史の中で豊かな伝統工芸文化、農耕文化、それにつながる食文化を育んで来ました。モンテフェルトロはトスカーナやウンブリア、ロマーニャとの県境周辺というポジションにあり、ウルビーノ公ゆかりの地グッビオサン・レオ、ピエロ・デッラ・フランチェスカのふるさとサンセポルクロなどの町では、美の歴史を辿る旅も楽しめます。又、アドレア海岸の町ペーザロでのロッシーニオペラフェスティバルをはじめ、ヨーロッパ最大規模のフラサッシ鍾乳洞など、音楽文化や自然の魅力も多彩です。そして何より食文化の豊かさが魅力のマルケ州。中部イタリア特有のトリュフや豚食文化、オリーブオイル、ワインに加え、海の幸と山の幸を両方楽しめる贅沢なポジションが自慢です。小さな町や素朴な村への訪問はまるで私達がそこの住人であるかのような暖かさを伝えてくれます。雄大な自然の中でやさしい時間の流れるマルケ州。1人1人の<知りたい、やってみたい!>を大切にした体験型の旅を、ラファエッロの丘からは、お客様のご希望に合わせてお作り致します。

マルケの宝石ウルビーノ

マルケの宝石ウルビーノ

城壁に囲まれた丘の上のグラダーラ

城壁に囲まれた丘の上のグラダーラ

マルケの食文化のご紹介

郷土料理のパッサテッリ

海と山にはさまれた幸運なポジションにあるマルケ州。地中海気候の丘の町カルトチェートでは、マルケ州唯一のDOP認定の良質なオリーブオイルが生産され、地質にあった小麦栽培からは、パスタ作りに最適のきめ細やかな小麦粉が生まれて、郷土料理としての手打ちパスタの食文化が生まれました。内陸部は野菜、肉料理のほかサラミ、生ハム作りが盛んでスローフードのプレシディオにも登録され、地下穴で熟成させるマルケ州特産チ-ズ、”Formaggio di fossa”(フォルマッジョ・ディ・フォッサ)の独特の風味は多くの料理の仕上げに欠かせません。また世界的に有名なトリュフの産地も多く、10月、11月にはトリュフ祭りに多くの人が押し寄せ、秋の味覚に舌鼓を打ちます。そして忘れてはならないのがワイン。マルケ州には現在15種のD.O.Cワイン(原産地統制名称)と5種のD.O.C.Gワイン(原産地統制保障名称)があり、イタリアのみならず世界でのマルケワインの認知度を獲得しつつあります。ラファエッロの丘からでは、ワイナリー訪問やチーズ、サラミなどの生産者訪問のアテンドの他、地元の郷土料理研究家であり、私の食文化の師匠であるフランチェスカ・グエッラさんとのコラボにより、深くこの地域の郷土料理を知っていただくために、料理教室を開催しています。彼女が語ってくれるレシピにまつわるエピソードや言い伝えはマルケの食文化を知る上で欠かせないエッセンス、リピーターの生徒さんも少なくありません。プロとしての繊細さ、マンマとしての暖かさをあわせ持つ彼女の料理は舌にも心にも栄養をくれますよ!

フランチェスカの料理教室についてはこちら 生産者訪問についてはこちら

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季節の食材で楽しめる郷土料理

ワイン作りもさかんなマルケ

ワイン作りもさかんです

珠玉のオリーブオイルが生まれるマルケ

珠玉のオリーブオイルが生まれるマルケ

マルケの伝統工芸のご紹介

TESSUTI

さまざまな色で楽しむ手織り

イタリアの昔の農家では、各家庭に織り機があり、農作業の少ない冬場の仕事として女性はみな手つむぎの糸で布を織り、家庭のリネン類をしつらえたものでしたし、ルネッサンスの時代にはここ一帯の重要な商業として青の染料である大青の生産や輸出がさかんであったといいます。現在でもウルビーノ近郊では染色家や織物作家がその伝統を受け継ぎながら作品製作を続けており、地元のクラフト文化に貢献しています。多くの作家は体験教室も開催しているので、マルケに旅行に来たおりに旅の記念になるこれらの織物、染色などの作品つくりを緑いっぱいの田舎の工房で日本語のアテンド着きで楽しむことができます。また、コットン紙の町で世界的に有名なファブリアーノという町では、紙すき体験を楽しんだり、自分で漉いた紙を使って中世からの製本技術の手ほどきを受けながら、オリジナルのダイアリーや手帳などを作る、というクラフトの楽しみ方も。そして、かつてカステルドゥランテと呼ばれたウルバニアやグッビオという町にはマヨリカ陶器の歴史があり、鮮やかな色合いのマヨリカ焼きをいたるところで見ることができます。ファエンツアをはじめ長くイタリアで陶芸の仕事をしてきた私YUKIKOの陶工房でみなさんに思い思いの絵付けをしていただけるマヨリカ絵付け教室も開催していますので、ぜひ旅の思い出に挑戦してみてください。

マルケで楽しむ伝統工芸はこちら

天然素材の染色で自分だけの色を作る

天然素材の染色で自分だけの色を作る

色鮮やかなマヨリカ焼き

色鮮やかなマヨリカ焼き